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短 歌


雨の一日
   庭の雀(小鳥)の大相撲
     呑みつつ語る今日の一日を
     平成5年1月19日

厳寒の
   朝まだ寒き冬空に
     皇太子妃の朗報嬉しき(嬉や)
    平成5年1月19日

久方の
  空晴れわたる暁に
     世代も変るブッシュクリントン   
平成5年1月21日
                      (アメリカ大統領クリントン就任)
新年の
   友と語らう約せしも
     我ふせ夕げに友の品々

平成4年12月25日(腰骨折る)
(夕げにやさしき友の顔ヾ) (やさしき友の顔浮かぶなり)
(ありがたさ身にしみるなり) (尻餅ついて腰骨を折り、床に伏す)
友との食事会、(ご馳走持ち寄り)欠席したので五時過ぎにご馳走を持って来てくれ、夕食に頂いた。                   平成5年1月19日

かねてより
 不得手の洋式お手洗い
    湯出の前後をお尻にまかせり(す)(任す)

(トイレの洋式は、私は嫌いだったが、腰を痛めてから、和式ではどうしても都合が悪いので、それから洋式が好きになった。)

初日の出
   拝むと約せしわが夫と
     むなしく暮れゆく床の元日

(初日の出は必ず夫と共に拝むようにしていたが、それも出来なかった。)

年の瀬の  
    せわしく暮れり外食に(の中)
      初体験の救急車

(1993年平成5年、押し詰まり忙しく外食して、運悪く{しりもち}をついて救急車に乗る)


おめでとうの
   言葉交わすや通知表
     年玉加ゆる孫の可愛さ

ゆく年の
   キャンセルの宿腹立つも 
     我(自己)をかえりみ来年を待つ

ご威光さす
   部屋に飾りしおりずるの
      心にしみる孫の気持ちよ 
                

年明けて
   はや七草の日を重ね      
      ふりかえり見て有りがたきかな
七草がゆ食べながら)

われいぬる
   七草の日の食卓に(テーブルに)
       あつあつとゆげのかゆのおいしさ
(七草がゆ食べながら)

初春の
   楽しみにせし太極の
     ひるげの会の友のかおかお
     平成5年1月19日

今朝よりの
   9号台風過ぎ去りて
      夫と二人で名月を祝う
    平成9年9月16日9号台風
                                 (月蝕は後90年後とか)
台風の去りて
   雲あしせっかちに 
      雲の間にまに名月のぞく 
              
   
虫の音に
   さそわれそっと窓開けりゃ
      東の空に名月の顔  
         

久方の
   フラメンコを生で見て
      家路にたどる十六夜の月  
         
(1997平成9年熊本フラメンコ公演。スペイン浪漫館にて、夜来て賑やかだった(信之君の店))  

年の瀬も
   スケジュウル追って
     夫は迫り来る暮れの旅の宿とる
    平成9年12月9日
                        (教会を回る旅の宿)
年明けて 
   年齢重ねし母のもと 
     いつかは我もこの坂たどりぬ
 平成10年1月13日小田へ
   
年明けて
   雪のちらつく午後のみち(径)
      湯の香運びて妹尋ねる 
  
1998(平成10年1月19日玉の湯帰り久しぶりに祐子さん宅に)
                   
起きぬけに
   カーテン開ければ雪景色
     鳥の耳パンちょっと顔出し
(1998年平成10年1月20日、パンの切れ端の上に雪かかる)

雪積もり
   まばらに地肌のぞきをり
     餌をあさって群れ雀飛ぶ  
              
(1998年平成10年1月20日、雀群れ飛ぶ)

雪化粧
   車の雪かき朝出する
     白い息吐き展示絵運ぶ

1998(平成10年1月23日梅林天満宮30人展搬入)
   
真夜中に
   ふと目が覚めてワイン飯
     慣れしワインを1人試飲す

(平成10年3月31日早朝2時30分)

花日和
  ひ孫集いて花見酒
    花びら舞散り杯に浮く

1998(平成10年3月4日蛇が谷)

蛇が谷の
   頂上より見る谷底は
     桜花爛漫滝となりけり

1998(平成10年3月4日蛇が谷頂上にて)
                              
チャンネルを
   変えたとたんにダンカンの
     満塁ホーマーの鮮やか逆転

1998(平成10年3月8日巨人=広島)
                
つゆ空の
   大雨降りしつかの間の
     明るき空にアゲハ飛び交う

1998(平成10年6月13日早朝より大雨午後止む)
             
梅雨空に                   
   孫のピアノ発表会
     県美搬出夫(つま)のせわしき
  
1998(平成10年6月14日11時より香おりで○ 玉名美術協会展宛名書き
            1時より熊本婦人会館でピアノ発表会                   5時より美術館本館で県美協搬出 
      
梅雨明けし
   外は真夏日蝉しぐれ
     年令重ねし母とたのしむ

1998(平成10年7月7日に妹宅で母を呼んで楽しむ)

長崎の
   教会帰路のフェリー降りて      
     数多の(あまた)入道雲におどろく

(晴れた日一日でとても綺麗な入道雲がいくつもはっきりと出て驚かされた)

旅の宿 
   モツコス親父(亭主)にカッとなり
     二度と来ないと酒ゆえいさかう

1998(平成10年9月3日着いてから帰るまで何から何までいやみばかりの男だった)

西海の
   教会めぐりの旅の帰路 
     白バイの音わが後を付く
   1998(平成10年9月3日)
予定の教会廻りを終えてルンルン気分で話ながら帰る途中、何か事故かと思えば私達の車の後ろから、 白バイが付いてきてキップを切られる

久々の
   天満宮のギャラリーを
     訪れ主宰の変らぬ笑顔

1998(平成10年10月10日久し振りにお逢いして行こうと主人とお付合いして、お話してお茶のおいしかったこと)(寺中良子氏)

骨折りし
   母の退院皆集い        
     祝うがごとき中秋の月

1998(平成10年10月5日母骨折り30日ぶり退院)


月下美人
   我が(世)夜とばかり咲き誇り
     香気(香り)高く絵の主となり

月下美人咲き始める 1998(平成10年10月16日深夜)

くつろぎの
   居間で見とれる月下美人
     音のするごとくじりじりと咲く


ずわいがに
   久方の味かみしめて
     日本シリーズを横目に見る 
       
(平成12年10月2日久しぶりにかにを炊いて食う)

つゆ空に
   ぬれてしっとり朝顔の
     雲の晴れ間に今朝(朝顔)二輪
        
(平成13年6月21日梅雨さめ降り止み、久しぶりに正二さんが、朝顔を植え紫のきれいな花が咲く)


暑い日で
   掃除機かけて汗だくで
     その後玉東湯に行き天運へ  
            


母逝きて                   
   はや喪明けの七七日
     母の眠るお寺へ急ぐ
(平成13年6月24日) 

うつとうし
   つゆの晴れ間に花々は         
     色を競いし又匂う花

(平成13年6月27日朝顔を初め色々な又大輪のくちなしの花咲き匂う)  

今日も又
   なにかとせわしく家を留守
      誰のみやげか桃二つ

(平成13年6月27日大きい桃だった佐都子さんの誕生日だった)

久々に
   今宵語りし弟と
     今亡き母の思い出(辿)たどる

(平成14年7月6日夕方より佐都子産と英昭さんと 来てとこ帰り、後に飲み語る。色々の話で気が変るまで 楽しく呑んだ)

今日も又
   年令(よわい)重ねし幾年の            
     つゆ空に気使う七夕の(日)夜
     平成14年7月7日

亡き人の
  初盆終えて晴れた朝
    忘れし花の一輪ほゝ笑み

(2003年平成15年8月15日 ハイビスカスの花が綺麗だった)

名月の
   丑三つ時に庭に出て
     火星と月の共演(共光)を見る  
   
2003念(平成15年8月11日)(12日の明け方正二1時40分)最初は雲に隠れて続けて見ていたが、1時頃より素敵になる。又2時から3時(12日)の西に傾いた頃の歌である。

ラジオより
  静かに流れる磯節に
    今亡き母を懐かしむ

(2003年平成15年8月14日民謡を尋ねての民謡有り。敬老の日の前に)

ラジオより
  静かに流れる磯節に
    今亡き母の瞼に浮かぶ

(2003年平成15年8月14日敬老の日の前に母も良く唄った歌だった。)

夏の日の
  暑さやわらぎ風呂帰り
    沈む太陽バルーンの如し

 (2003年平成15年9月初め208号線より前を望みて)

























































































































































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